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「栄養は食事で摂取」が大原則。でもサプリメントも効果的に使おう!
野球を上達させるためには練習は必須です。筋力が向上するためには運動による適切な負荷をかけることで筋肉の繊維を破壊し、再生・回復させることになります。
栄養補給が不十分だと「再生・回復」に支障をきたすことになります。
そのために食事で栄養を補給する訳ですが、最近は「ドカ食い」と称されるほどの過剰な食事摂取を課するチームも存在します。過剰な食事の摂取は不要な栄養分の過剰摂取に繋がったり、胃腸への負荷が増すためあまりお勧めできません。
ではどうすれば良いか?
私はサプリメントの摂取を推奨しています。
育ち盛りのお子さんにとって必要な栄養を食事だけで摂取することはとても難しいです。特に小学校高学年〜中学生の期間は急激に身長が伸びるために、摂取した栄養は「身体自体が成長するため」に多く使われます。
私の息子は中学1〜2年の間に身長が20cm以上伸びましたが、ちょうど同じ時期に膝や肩の痛みに悩まされましたが、かかっていた整体師の先生から勧められたプロテインを飲み始めてから故障がなくなりました。
「技術の向上」と「身体の成長」を故障なく同時に進捗させるためにも適切なサプリメントの摂取をお勧めします。
「プロテインは肝臓に悪い」は本当なのか?
「プロテインは肝臓に悪い」という声をよく耳にします。本当でしょうか?
息子にプロテインを摂取させる時に調べてみました。
肝臓はフィルターのような役割を果たす臓器で、食事などで摂取した有害な物質を分解します。お父さんが飲み過ぎたお酒も肝臓がアルコールを分解してくれる訳です。プロテインは純度の高いタンパク質です。タンパク質自体はもちろん無害ですが、腸内で消化する時にアンモニア(有害)を発生させます。このアンモニアを分解して尿素に変える役割を果たしているのが肝臓です。お酒の飲み過ぎによって肝臓がアルコールを分解できなくなるのと同じく、過剰なタンパク質の摂取はアンモニアを分解できなくなります。
つまり「適度に飲めば大丈夫」ということです。何でもそうですよね。
競技者はコンディションを保つため、上記の「回復・再生」に必須の栄養素です。
適量を守って正しく飲めば、効率的にタンパク質を摂取できるプロテインの活用は有効だと思います。
プロテインの種類
プロテインは3つに分類されます。これらはその用途や摂取環境によって選ぶ商品は変わります。
選択のポイントを簡単にまとめてみました。ご自身の状況にあったものをお選びください。
ホエイプロテイン
ホエイプロテインは牛乳を原料としており、牛乳から乳脂肪分と後述するカゼインを取り除いて生成されます。運動で破壊された筋肉の修復、骨密度の維持、免疫力向上に効果があると言われます。
体内への吸収が早いため、運動後30分以内の摂取が理想的。
腎臓が悪い人は、吸収の早さにより高血圧を引き起こす恐れも指摘されているので摂取に注意が必要なようです。
カゼインプロテイン
ホエイプロテインと同じく牛乳が原料。牛乳から生成されたチーズやヨーグルトが凝固するのはカゼインの効果で、摂取後体内で凝固し、時間をかけてゆっくり体内に吸収されていきます。
筋肉の修復に効果があると言われますが、ホエイプロテインとの違いは吸収の遅さです。そのため就寝前に摂取し成長ホルモンの分泌にあわせることや、就寝中のタンパク質摂取に効果的と言われます。
吸収が遅いので、補食的な用途には不向きです。
ソイプロテイン
その名の通り、大豆を原料としたプロテインです。
カゼインプロテインと同じく吸収が遅いことが特徴です。体内でゆっくり吸収されるため腹持ちがよく、ダイエット時のタンパク質補給に適していると言われます。摂取後長めのウォーキングや、長時間栄養補給ができない環境に入る前に補給すると効果的です。
難点は水に溶け難いため、ちょっと飲み難いです。
最近はカゼインと複合のものもあるそうです。