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Baseball-Knowledge

『技術の開眼』は突然訪れる


今日も朝練。いつも来ている選手とその幼馴染の2名。夏頃に部活から移籍してきた選手です。

その選手には秋頃から打撃での軸足の使い方をずっと教えてきたのですが、なかなか直らなくて、足の力が打球に伝わらない打ち方でインパクトの際の目線が動くことも課題でした。先週の彼の野球ノートにも同様の悩みが記載されていました。

いつものように「足の使い方」「体重の掛け方」などを説明し、繰り返しやっていた時に『その瞬間』は突然訪れました。教えた通りの軸足の使い方で、軸足の力が打球に伝わった打ち方でキレイな打球を打ちました!私も思わず「あっ、できた!」と口走ってしまいました(^_^; なぜできなかったのか?原因は「力を加えるタイミングのズレ」でした。体の使い方は悪くなかったのですが、上半身と下半身のタイミングがズレていたのが原因でした。繰り返し練習する中で突然タイミングが合って「パチン!」といい音をさせて球を弾き返しました。

私自身も選手時代に経験がありますが、技術は突然『開眼』の瞬間が訪れることがあります。急にスイングが速くなったり、スピンのかかったボールが投げられるようになる瞬間がありました。私の場合、打撃は小学生の時、投球は大学生の時に『その瞬間』は来ました。

しかし家でじっとしていてもそのタイミングは訪れません。自ら動き、諦めずに繰り返し試みてこそ『開眼』は訪れると思います。突然訪れた『開眼』の瞬間。そこを逃さずに繰り返し『開眼の瞬間の再現』を試みることで技術は確たるものとなります。その選手もこの後も繰り返しやっていれば、きっと確実に今の打ち方ができるようになると思います。 『開眼の瞬間』に直面しただけでも、その選手にとっては「早起きした価値のある朝」だったと思います。

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