「将来、どんな選手になりたいの?」
これは私がリトルリーグに居た頃、当時の監督に事あるごとに質問されたことです。当時の私は「この間も言ったじゃん。監督、もう忘れちゃったのかな?」と思っていました。でも大人になって分かったのですが、指導者がこの問いを継続的に行なうことにはとても大きな意味があるのです。
下のような図式で説明しましょう。 成長するためには日々漠然と練習するのではなく、下図の右上にある「なりたい姿」をイメージすることが重要です。そして現状の自分と照らし合わせて「なりたい姿とのGAP」を明確にします。そしてそこにたどり着くために必要な要素を具体化します。 あとは努力あるのみです。
しかし実際に子どもたちと接していると2つのタイプが存在することに気がつきます。
①「なりたい姿」が不明確な場合
②「なりたい姿」に近づくための要素を認識していない場合
①が不明確なまま②を洗い出して指導するのは単なる「指導者のエゴの押し付け」でしかありません。まずは選手と会話し、「なりたい姿」を選手と指導者が明確に認識することが必要だと思います。
そういう私もなかなか「どんな選手になりたいか」ということを聞く機会を持てないのが現状です。試合まで期間のあるこの時期だからこそ、選手の「なりたい姿」を聞いてみようと思います。