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Baseball-Knowledge

どこで追いつくか?


私は指導者としてだけでなく、プレイヤーとして野球をやることが年に数回あります。主にマスターズ甲子園予選に出場する時です。

マスターズは自分の母校に戻り、母校野球部OB会チームに参加します。中には同級生や一緒にプレーした先輩、後輩など現役時代を良く知っている選手も居ます。そこでプレーしていると指導者としての気付きがあります。

そのチームで主力選手として活躍する私の同級生が居ます。守備では内外野をこなすユーティリティプレイヤーとして、打撃では長打はないもののしぶとい打撃でチャンスに強い選手です。とても貴重な戦力である彼、高校時代は控え選手です。確かに高校時代の彼は、打撃に課題があってレギュラーには届かない存在でした。しかし、長い時間を経てマスターズでレギュラーに手が届いたと言っても良いと思います。そう思えば「たまたま学生時代に追いつかなかっただけ」なんだと思います。

彼は私に言いました。

「レギュラーだったお前たちと違って、俺は控えだった。『もっとやれたんじゃないか?』と悔いも残っている。だからマスターズで思い切りやりたい。」 私は、彼の場合約20年かけて仲間に追いつき、追い越してレギュラー相当のポジションを掴んだのだと思います。素晴らしい姿勢だと思います。同級生として頭が下がります。そんな彼は今年、OB会幹部に選出されました。みんな彼を認めたのだと思います。

子どもの世界でも、選手の成長には±1〜2年くらいの個人差があるように思います。仮に小学生の時に同級生に劣っていたって何も悲観することはないと思います。どこで追いつくか、なんてやってみなければ分かりません。

私もたくさんの子どもをお預かりする指導者です。中には同級生と比較すると技量が劣る子も居ます。しかし「いつか必ず追いつき追い越せる日が来る」ということを信じて、彼らの成長をサポートしていきたいと思います。


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