昨日、中学生の投手陣を指導していた時のこと。
ひとりの選手が「頭が痛い」ということでランニングメニュー回避を申し出てきた。勿論本人が「できない」と言っているので、木陰で休ませることにしました。
ところがその選手はちょうどランニングメニューが終わり、投球練習が始まる頃に「治りました」と言って練習に戻ろうとしました。私は「今日は走れないくらい体調が悪いのなら、投球練習は休め」ということで投げさせませんでした。
誤解しないで頂きたいのですが、私は彼が仮病を使ってランニングメニューを回避したとは思っていません。あくまでも「権利と義務」のバランスを考慮しての判断だと思っています。 誰でも投球練習はやりたいし、ランニングはしんどい。だけど野球に限らず好きなことだけ出来ればいいと言うほど世の中は甘くないです。
それに投手は野手よりも厳しい練習に耐えて鍛錬するからこそ、野手から信頼され、野手よりも注目される権利を得ると思います。
好きなことだけやって生きては行けない。野球も人生も同じである。